転職

子育て中の介護職の皆さん、毎日の保育園の送迎と夜勤の両立に、限界を感じていませんか?

朝早く子どもを起こして保育園に送り届け、日中は休憩もままならないまま働き、夜勤があれば睡眠時間も削られる。そして翌朝、疲れ切った体でまた子どもを迎えに行く…。このような生活が続くと、「もう無理だ」「私には介護職は続けられないのか」と、不安を感じてしまうのも無理はありません。

実際に、多くの介護職の方が子育てとの両立に悩んでいます。しかし、本当に両立は不可能なのでしょうか?

介護業界で13年間働く私Tomは、後輩の皆さんからこうした悩みをよく相談されます。今回は、子育て中の介護職が夜勤と保育園送迎を両立するための具体的なヒントと、より良い働き方を実現するための転職戦略について、データに基づきながら一緒に考えていきたいと思います。

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Current Data「両立は無理」は本当?子育て介護職の現状データ

子育て中の介護職が直面する課題は多岐にわたりますが、特に夜勤との両立は大きな負担となりがちです。まずは、介護職の皆さんがどのような状況にあるのか、客観的なデータから見ていきましょう。

厚生労働省の調査によると、介護職員(常勤)の平均月収は約29.3万円です。さらに、介護福祉士の資格を持つ方の平均月収は約33.1万円と、専門性に応じた評価がされていることが分かります。(出典: 厚生労働省「令和5年度介護従事者処遇状況等調査」)

また、介護職員の基本給等は月額253,810円(常勤)で、前年比4.6%増と、賃金改善の動きも見られます。(出典: 厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査」)

この賃金改善を後押ししているのが「介護職員等処遇改善加算」です。この加算を取得している事業所は全体の95.5%に上り、月額平均で約3.7万円の賃金改善効果があるとされています。(出典: 厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査」)

💡 ポイント

介護職の賃金は改善傾向にあり、特に資格取得や処遇改善加算の取得状況によって収入アップが期待できます。しかし、夜勤手当の額は施設によって大きく異なるため、自身の働く施設の状況を確認することが重要です。夜勤手当について、詳しくは介護士の夜勤手当、全国平均とあなたの手当を比較!で解説しています。

賃金改善が進む一方で、子育て中の介護職が夜勤をこなすことは、肉体的・精神的な負担が大きいのも事実です。特に、保育園の開園・閉園時間との兼ね合いは、大きな課題となるでしょう。

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Time Management保育園送迎と夜勤、タイムスケジュールと乗り越えるコツ

夜勤と保育園送迎の両立は、まさに時間との戦いです。具体的なタイムスケジュールをシミュレーションし、どのような課題があるのか、そしてそれを乗り越えるためのヒントを考えていきましょう。

⚠️ 注意

夜勤明けの送迎や、夜勤前の送迎は、体力的にも精神的にも大きな負担となります。無理なスケジュールは事故や体調不良につながる可能性もあるため、十分に注意が必要です。

例えば、夜勤が17時〜翌9時の場合、以下のようなスケジュールが考えられます。

時間帯 夜勤前日 夜勤当日 夜勤明け
6:00-7:00 起床、子どもの準備 起床、子どもの準備 仮眠、休息
7:00-8:00 保育園送迎 保育園送迎 保育園お迎え(家族協力の場合)
8:00-16:00 日勤、家事など 日勤、家事、夜勤準備 休息、家事など
16:00-17:00 保育園お迎え 職場へ移動 保育園お迎え(自身の場合)
17:00-翌9:00 夕食、入浴、就寝 夜勤 子どもとの時間、夕食、入浴

このスケジュールを見ると、夜勤前日と夜勤明けの保育園送迎が課題となることが分かります。特に夜勤明けは、疲労困憊の状態で子どもを迎えに行き、その後も育児・家事が待っています。このような状況が続くと、心身ともに疲弊してしまう可能性があります。

乗り越えるためのコツとしては、以下のようなものが挙げられます。

  • 家族やパートナーとの協力体制を築く: 夜勤の日は送迎を代わってもらう、家事を分担するなど、協力が不可欠です。
  • 地域のサポートサービスを活用する: ファミリーサポートや病児保育など、利用できるサービスがないか調べてみましょう。
  • 職場の理解と協力: シフト調整や時短勤務の相談など、まずは職場に相談してみることが大切です。
  • 夜勤回数を減らす: 可能な範囲で夜勤回数を減らしてもらう交渉をする、あるいは夜勤のない職場への転職を検討するのも一つの方法です。

夜勤の負担については、夜勤負担の実態:多くの介護士が感じる「つらさ」【データ公開】夜勤負担で限界を感じる介護士は〇割!その影響とは?でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

Support Systems制度活用と職場の選び方:子育て支援が手厚い職場を見抜く

子育て中の介護職が安心して働けるよう、国や企業はさまざまな制度を設けています。これらの制度を理解し、活用できる職場を選ぶことが重要です。

活用したい子育て支援制度

  • 育児休業制度: 子どもが1歳になるまで(特別な事情があれば最長2歳まで)取得できる休業制度です。育児休業給付金も支給されます。
  • 短時間勤務制度: 3歳未満の子どもを養育する従業員が、1日の所定労働時間を短縮できる制度です。
  • 子の看護休暇: 小学校就学前の子どもが病気やけがをした場合に、年間5日(子どもが2人以上の場合は10日)まで取得できる休暇です。
  • 時間外労働・深夜業の制限: 小学校就学前の子どもを養育する従業員は、時間外労働や深夜業を制限するよう請求できます。

子育て支援が手厚い職場を見抜くポイント

求人票や面接で、以下のような点に注目して確認しましょう。

❗ 重要

  • 育児休業・時短勤務の取得実績: 制度があっても、実際に利用している人が少ない場合は注意が必要です。面接時に具体的な取得実績や復職後の働き方について質問してみましょう。
  • 事業所内保育所の有無: 施設内に保育所がある場合、送迎の手間が省け、緊急時にも安心です。
  • 柔軟なシフト体制: 夜勤免除や日勤のみの勤務、固定シフトなど、子育てに配慮したシフトがあるか確認します。
  • 子育て世代の従業員の多さ: 子育て中の職員が多い職場は、お互いの状況を理解しやすく、協力体制が整っている可能性が高いです。
  • 福利厚生: ベビーシッター補助や病児保育の利用補助など、独自の支援制度があるか確認しましょう。
  • 職場の雰囲気: 面接や見学の際に、子育てに理解があるか、困った時に助け合える雰囲気があるかを肌で感じ取ることも大切です。

「ブラック介護施設の特徴と見極め方・ホワイト施設を見つける」(出典: ツクイスタッフ)や「ホワイト介護施設の見分け方と転職成功の秘訣」(出典: Renew Care)も参考に、ご自身の目で良い職場を見極めることが大切です。

Career Change Strategy「搾取されない」働き方へ!転職で叶えるワークライフバランス

今の職場で子育てと仕事の両立が難しいと感じているなら、転職も有効な選択肢です。無理をして働き続け、心身を壊してしまっては元も子もありません。ご自身とご家族の生活を守るために、「搾取されない」働き方を積極的に追求しましょう。

転職を考える際には、以下のポイントを重視して求人を探すことをおすすめします。

  • 夜勤なし・日勤のみの求人: 介護職は夜勤があることで収入が上がる傾向にありますが、子育てとの両立を最優先するなら、夜勤のない施設形態(デイサービス、訪問介護など)や、日勤のみの常勤・非常勤勤務を検討しましょう。
  • 時短勤務が可能な求人: 法定の短時間勤務制度だけでなく、企業独自の時短制度が充実しているかを確認します。
  • 残業が少ない職場: 定時で帰れることは、子どものお迎えや夕食の準備に直結します。求人票の残業時間の実績や、面接で実際の状況を確認しましょう。
  • 通勤時間の短縮: 通勤時間が短いほど、子育てに使える時間が増えます。自宅から近い職場や、交通の便が良い職場を探しましょう。

もちろん、条件の良い求人は競争率が高くなることもあります。しかし、あなたの介護スキルと経験は、子育て支援に積極的な施設にとって大きな魅力となるはずです。諦めずに、ご自身の希望に合った働き方を探すことが重要です。

Agent Utilization理想の職場探しの秘訣:子育てに理解あるエージェント活用術

子育てと仕事の両立ができる理想の職場を見つけるためには、転職エージェントの活用が非常に有効です。特に、子育て中の介護職の支援に力を入れているエージェントを選ぶことが成功の鍵となります。

転職エージェントを利用するメリット

  • 非公開求人の紹介: 一般には公開されていない、条件の良い求人を紹介してもらえる可能性があります。中には、子育て支援に特化した求人もあります。
  • 条件交渉の代行: 給与や勤務時間、夜勤の有無など、あなたに代わって施設側と交渉してくれます。直接交渉が苦手な方でも安心です。
  • 子育てに理解あるコンサルタント: 自身の経験や知識に基づき、子育て中の介護職が抱える悩みに寄り添い、適切なアドバイスや求人提案をしてくれます。
  • 面接対策・履歴書添削: 子育て中の状況を考慮した履歴書の書き方や、面接でのアピール方法を具体的にサポートしてくれます。

エージェント選びのポイント

  • 介護業界に特化しているか: 業界の事情に詳しいエージェントの方が、より的確なアドバイスや求人紹介が期待できます。
  • 子育て支援の実績があるか: 子育て中の求職者を多く支援してきた実績があるかを確認しましょう。
  • 複数登録して比較する: 複数のエージェントに登録し、担当者の対応や紹介される求人の質を比較検討することをおすすめします。

💡 ポイント

例えば、かいご畑のようなエージェントは、介護業界に特化しており、子育て中の介護職向けの求人情報も豊富に扱っています。無料の資格取得支援制度があるなど、キャリアアップを考えながら両立を目指したい方にもおすすめです。

具体的な行動ステップ

  1. 希望条件の明確化: 夜勤の有無、勤務時間、通勤時間、給与など、譲れない条件と妥協できる条件をリストアップします。
  2. 転職エージェントに登録: 複数のエージェントに登録し、担当者との面談を設定します。
  3. 担当者に相談: 子育て中の状況や希望を具体的に伝え、子育て支援に理解のある職場を探していることを明確に伝えます。
  4. 求人情報の検討: 紹介された求人情報を慎重に検討し、不明な点はエージェントを通じて質問します。
  5. 見学・面接: 実際に職場を見学し、職場の雰囲気や子育て中の職員の働き方を確認します。

不安なことや疑問に思うことがあれば、一人で抱え込まず、プロの力を借りてみてください。きっと、あなたの理想とする働き方を見つける手助けをしてくれるはずです。

介護職の夜勤負担を減らす働き方については、【新年度こそ】介護士の夜勤負担を減らす!損しない職場選びの比較軸と脱・搾取の働き方も参考になるでしょう。

子育て中の介護職の皆さんが、無理なく、そしてやりがいを持って働き続けられるよう、私も応援しています。

T

この記事を書いた人

Tom|介護現場13年の先輩

介護業界で13年の経験を持つ。データ分析が好きで、後輩の相談に乗るのが得意。押し付けず、一緒に考えるスタンス。

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ゆい

ゆい

特養→訪問介護→デイと転職を重ね、給料と人間関係を自力で改善してきた介護現場12年の先輩。データと現場の感覚の両方を大事にするタイプ。後輩の悩みに寄り添うのが好き。